【導入企業様の会社概要】
日本の製薬会社で、主に漢方薬や生薬を製造・販売しています。
【導入前の状況と課題】:お悩みは、FAXで届く注文書の受注入力でした。
1. 注文書のフォーマットが、お客様が独自で作成しているためバラバラ
2. 注文書はコンピュータ出力が多いが、手書きもある
3. 注文書サイズがバラバラ(A4縦、A4横、A5などが混同)
4. 商品コードが3種類(相手先コード、JANコード、自社コード)、記載なしもある
5. 注文書に記載されてくる商品コードは3種類のうちどれか、または記載なし
6. 同じ商品でも包数や容量によって商品コードが異なる(商品数多い)
7. 受注形態はメールもある、FAXがほとんど
8. 受信したFAX注文書は情報量が多く、かすみ、見にくいもの、傾きもある
9. 上記の理由ににより販売管理システムへの手作業による注文入力に多くの時間がかかっている
【解決方法の概要】
全社共通の注文書フォーマットに切替をすることを検討したが難しいとのことで、お客様の注文書フォーマットは変更せず、そのまま継続することにしました。
FAXで届く注文書をAI-OCRでデータ化、販売管理システムへ自動転送する方法をとりました。
どうしても難しい数例のFAXフォーマットを除き、手入力をなくすことができました。
【解決方法まとめ】
・注文書のフォーマットが各社バラバラでも、フォーマット設定なしで生成AIと画像補正機能で問題をクリアしました。
・お客様の商品コードが複数ある問題(相手先、JAN、自社、なし)は、自動コード変換機能とコード付与機能で解決しています。商品コードが相手先コードの場合は、一度自社コードに変換すると2回目からは自動変換されます。商品コードがない場合もコードを付与機能で対応しています。
・得意先の特定をFAXの相手先電話番号取得で正確に自動化でき、画像補正・コード補正の自動化を行います。
・OCRで必要な画像をデータ化したあとは、販売管理システムへロボット転送機能で自動入力されます。
・操作が簡単なので、補正機能やコード変換機能等はユーザー様で設定が可能です。
・OCRする箇所などをあらかじめ登録したり、画像を並び替える機能追加で、さらに認識率を上げています。
【導入ソフト及びハード】
1. AI-OCR TypeSE
2. シンプルRPA(ロボット転送機能)
3. 既存FAXにナンバーディスプレイ機能追加(受信FAXファイルに電話番号追加)
※販売管理システム、FAX機(複合機)は既存のものをそのまま使用